LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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ロイヤル・バレエ:La Fille mal gardée(リーズの結婚)

2015.04.26
スクリーンショット 2015-04-26 16.31.26

カーテン・コールの写真
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/sets/72157651739486578/

 4月23日、ロイヤル・バレエの「リーズの結婚」を観てきた。どの世代でも楽しめるバレエだから、何度上演されても楽しい演目。今回もロール・デビュウが幾つかあり、評価が高い。当初はあるプリンシパルが踊る日を除きほぼ完売だったので忙しいから諦めようと思っていたのだが、今回の上演の目玉、ナタリア・オシポワが踊る5月5日の最前列の真ん中からちょっと左側の席が取れてしまった。が、その日はサドラーズでイヴェントがあるのでどうしようかと思っていある日、彼女のロール・デビュウの日、4月23日の最前列ど真ん中がリターンされていたので即クリック。

 オシポワが踊る日は、どのような演目でもまるでお祭り騒ぎ状態のようにチケットが売り切れて行く。が、どのような振り付けでも彼女にあっている、訳ではないということがだんだんと判って来た。今回、フレデリック・アシュトンの代表作の一つであり、ロイヤル・バレエにとっても重要なこの演目でオシポワがどのように踊るのか興味津々だった。

 舞台に登場して来た表情を双眼鏡で観て、さすがのオシポワもかなり緊張しているのが感じられた。今シーズン、彼女の「白鳥」を観た友人が、「ボリショイのような派手な動きを押さえてロイヤルの様式に合わせようとしているよう」な印象を持ったとのこと。さすがに技術は盤石なオシポワ、動きに硬さは感じられなかったが、小物が多いこの演目、特にリボンに手こずっていたのは、ご愛嬌という所だろう。

 コーラスを演じたスティーヴン・マックレィとのパートナリングは良かったと思う。特に、第一幕、収穫の場でリボンをつかんだまま友人達の動きによって回転する場面。その緊張の回転が始まる2、3秒前にオシポワの唇がマックレィに何か伝えるように動いた。どうやら軸が少し傾いていたようで、それをマックレィにとっさに伝え、彼が素早く、しかもさりげなくオシポワの軸を修正したのには感心した。あの場面、既に片足で立ち、上げている足を下ろさなければ体勢を整えることは難しかっただろう。

 実際、舞台を通して二人で踊る場面は素晴らしかった。しかし、彼女のソロ・ヴァリエイションになると、オシポワの動きが「雑」に思える場面が何度かあった。そこは勢いよく腕を動かすのではなく、もう少しふんわりとした動きで0.5秒の「タメ」があれば可憐に見えただろうにと。シャキシャキした動きだけよりも、シャープな振り付けの中にも柔和さを感じられるのがリーズの踊りではないか、というのが吉田都さんの踊りとの比較。

 マックレィは、一言、素晴らしかった。技術的には、現在のロイヤル・バレエの男性プリンシパルの中ではダントツだろう。演技もヴェテランとしての余裕があり、観たいと思う男性ダンサーがまだ居ることにほっとした。

 脇を固めたキャラクターもいつものように素晴らしく、楽しい舞台だった。今回の舞台を観て強く感じたのは、「リーズの結婚」そのものが発する魅力。ロイヤル・オペラ・ハウスのライヴ上映の日本語サイトに書かれているように、この演目にはバレエの動きだけでなく、イギリス伝統の踊りの要素が強く組み込まれている。こんな感じの踊り。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1987.html

 もちろん、主役を踊るダンサー達の踊りが素晴らしくなければだが、イギリスらしいのどかで朗らか、少し物悲しく、でも最後は暖かい笑いで終わるというのがこの踊りの最大の魅力だと思う。

 日本では、5月6日にライヴ上映される予定。

http://t-joy.net/roh_2014/

 余談。4月23日の舞台は、アウディがスポンサーになっていてロイヤル・オペラ・ハウスの前に車が止められていた。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/16631250143/

 クラッシュ・ルームで派手なファンクションがあったようで、受付の物々しさからロシアの金持ちが何かやっているのかと思っていた。男性手洗いで手を洗っている時に隣でささっと手を洗った初老の男性の横顔は、ブライアン・フェリィだった。手洗いで尋ねるのもなんだと思い、フォワイエで誰かを待っている彼に近づき、偶然気がついたように、「Excuse me, are you Mr Brian Ferry?」と訊いた。さすがに歳相応の皺があったが、返事を聞くまでもなく、真正面から見たらあの「ブライアン・フェリィ」だった。ヘー、バレエを観るんだと思いながら、クラッシュ・ルームの方に階段を上がって行く彼を見送り、振り向くとそこにはコリン・ファース。映画俳優をロイヤル・オペラ・ハウスで観かけるなんてほとんどないから思わずじっと見つめてしまったら、睨み返されたので、僕の中で彼の評価は一気に下がった。

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