LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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ライフ・イン・プログレス、5月26日@サドラーズ・ウェルズ

2015.05.26
昨晩、5月26日が、シルヴィ・ギエムの「ライン・イン・プログレス」のサドラーズでの本来の初日。サドラーズであと2回、コリシアムで1回観る予定なので印象は変わるかもしれないが、2回観た上での舞台の感想。

technê

Choreographer: Akram Khan

Dancer: Sylvie Guillem


 ギエムにとって新しい領域という前宣伝だったが、これまで僕が観て来たカーンの振り付けの中で最もつまらなかった。踊りよりも動きにばかり焦点が置かれてしまっているように感じられ、また、カーン自身のコンフォート・ゾーンから抜け出しているとは思えなかった。昨年のTOROBAKAhttp://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2350.html)、イングリッシュ・ナショナル・バレエへの新作(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2204.html)を楽しめたのでかなりがっかり。


Duo(Premiere at Ballet Frankfurt, 1996)

Choreographer: William Forsythe

Dancers: Brigel Gjoka and Riley Watts

 男性二人が、時間差でほぼシンクロする動きだけ。しかし、カーンの振り付けで萎んだ気分が徐々に盛り上がってくる、観ていて楽しい踊りだった。物語性のないバレエだろうが、観ているうちに、二人のダンサーの間でコミュニケイションがどのように行われているかを、まるで本を読んでいるかのように感じられた。

 ブリゲルとライリィ、二人の踊りは素晴らしかった。が、これをギエムとニコラ・ル・リッシュ(もしくはロラン・イレール)で観たかった。


Hear & After

Choreographer: Russell Maliphant

Dancers: Sylvie Guillem and Emanuela Montanari


 最後の数分を除くと、とてもヒプノティック。マイケル・ハルズの照明も、今回は僕には暗さばかりが強調されているように思えてならなかった。「ライフ・イン・プログレス」を観に来る観客多くの願いは、舞台で踊るシルヴィ・ギエムの姿をしっかり、はっきり、そしてできるだけ長い時間観ていたい、それにつきると思う。その点においてカーンとマリファントの新作は観客の願いを考慮したとは感じない。

 マリファントの言う、「シルヴィが女性二人で踊る」というコンセプトは面白いと思った。実際、ギエムとモンタナーリのデュオは、これまでのギエムの踊りとは違うものがあった。女性二人だけの振り付けは、僕の少ない経験の中では思いつかない。男性二人のデュオも、「バレエ」という範疇ではモーリス・ベジャールの「さすらう若人の歌」が思い浮かぶ程度。

 ということで、振り付けの意図はカーンよりもずっと楽しめた。が、ギエムの指名とはいえ、モンタナーリとギエムの間の経験の差は大きかった。


Bye

Choreographer: Mats Ek

Dancer: Sylvie Guillem


 感想は、4年前とほぼかわらず。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1414.html

 これを観られただけでも、観られることを考えると、あと3回観るのが楽しみ。

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(5月26日、カーテンコール)

 先に書いたように5月26日は本来の初日ということで、サドラーズのメンバー向けのレセプション(有料、そしていつもよりかなり高かった。ええ、払いました)があった。開演前の会場で、現在、ロイヤル・オペラの「ラ・トラヴィアータ」を指揮しているマルク・ミンコスキィが居たので、話しかけた。モダン・バレエの会場で話しかけられるとは思っていなかったのか、とても驚いた表情をしていた。とりあえず、ヴェルディでなく、バロック・オペラでもっとロンドンに来て欲しいと直訴。

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(シルヴィ・ギエムとスポルディングさん)

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(ウィリアム・フォーサイスとラッセル・マリファント)

 ウィリアム・フォーサイスはもっと背が高いと思っていたが僕よりちょっと低いくらいだった。しばらく前に体調を崩したとの噂をどこかで読んだのだが、昨晩は、多くの人とエネルギッシュに話していた。パリ・オペラ座での仕事はとても楽しみで、毎シーズンに1作品以上の活動をしたいそう。

 ENBの「イン・ザ・ミドル」がとても素晴らしかった(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2436.html)、しっかり覚えていないがロイヤル・バレエが最後に上演した時よりも良い印象だったと伝えると、フォーサイス自身もロイヤル・バレエでの最後の上演はできは納得いかなかったそうだ。

 会場でもう一人話したのは、テレグラフ紙のダンス・クリティクだったSarah Crompton女史。テレグラフを退職したのかを訊くと、「I was made redundant」とにっこり。彼女が居ないのであれば、テレグラフ紙を購入する意味はほとんどない。

 キャリアに終止符を打つのは簡単なことではないし、自分のことは彼女自身が最も判っていること。しかし、ギエムはまだまだ、ダンスを進化させられるはず。

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