LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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Lightscape by James Turrell at Houghton Hall

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(Houghton Hallへの入り口)

昨年、直島の地中美術館ジェイムズ・タレルの作品に初めて遭遇(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2342.html)し、その面白さに興味を駆り立てられたものの、イギリス国内での常設展示は多くないようだった。今度はいつ、どこで観ることができるだろうと思っていたら、イーストアングリアのノーフォークにある、貴族の屋敷で特別展示がされることを知り、あるレヴューは五つ星。

James Turrell at Houghton Hall: a psychedelic legal high in the English countryside
http://www.theguardian.com/artanddesign/2015/jun/05/james-turrell-lightscape-houghton-hall-installation-review

 これは行かねばと思いつつも、ロンドンからだと一日がかりの行程。キングズ・リンへの列車はともかく、ローカル・バスの接続、更にバス停からかなり歩く、しかも一般公開されている敷地はほんの一部にもかかわらずそれでも広大で滞在時間を読めないので逡巡した。のんびり情報を集めてやっと昨日行った。行けて良かった。

https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/collections/72157653743056523/

[Lightscape]

 インターネットで斜め読みした情報によると、タレルはかなり多作。想像だが、彼が構想を示して、ティームが創り上げるという、現代アーティストによく見られる創作なのだろうと。今回の展示は、Houghton Hallの当主が既に所有している作品を含めて、1969年の作品から、2015年の作品まで、計9作品。

 体感として楽しめたのは、1992年の作品、「St Elmo's Breath」。ガーディアンとタイムズのレヴューで書かれていた通り、見学者が座るのは「漆黒」の部屋。本当に真っ黒で、自分の目が開いているのかどうかも判らないほどの闇の中。その部屋に10分ほど座っていると、灯りかどうかも判断できないようなかすかな揺らめきが見えてくる。

 視覚は、よほどの凄まじい体験でない限り、観たことが体への刺激を伴わない。しかし、「本当にこれは灯りだろうか?」というくらい幽かな、幽かな灯りの揺らめきが見えたとき、何とも形容しがたい感覚を感じた。

 もう一つ、僕自身の引き出しの中の感覚を刺激されたのは、1969年の「Raethro」という3つのホログラム。森 博嗣さんの代表作の一つ、「四季シリーズ」の最後で、主要人物の一人、真賀田 四季博士のホログラムが投影されるという場面がある。設定も時代も全く違うので、僕の頭の中だけの感想だが、「ホログラムの精度って、ここまできているのか!」というくらい面白い作品。タレルの作品の多くはとてもでかいので個人で所有するにはHoughton Hallの当主並みの屋敷と資産がなければ不可能だが、このホログラム作品は個人宅でも充分再現可能な規模。

[Houghton Hall]

 イギリスの貴族って、凄いんだと久しぶりに感じた。それほど壮大、優美な建築。資産というのはある所にはあるんだなと。それぞれの部屋に係員が見学者を待ち受けているのがちょっとうっとうしいのだが、ホールの歴史も凄い。時間があればじっくり聞きたかった。チケット売り場の女性係員にヴォランティアなのかを尋ねると、「We are lucky, we are paid. このホールはナショナル・トラストではないから」と。思うに、資産を後継者に残す為に、トラストになっているのだろう。
 Walled Gardenをほとんど観ることができなかったのが悔やまれる。タレルの夜間照明を観たいので、9月か10月にまた訪れようと思う。タレルの作品を体験し、ホールと庭をじっくり観ると、おそらく3時間は必要ではないかと思う。

Restoration man: the story of Houghton Hall
http://www.telegraph.co.uk/gardening/gardenstovisit/9331651/Restoration-man-the-story-of-Houghton-Hall.html

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[Holkham Beach]

 ホールの隅々まで見学する時間がなかったのは、「折角ここまで来たからには、ホルコム・ビーチも見たい」という自分の貧乏性。これが大失敗。

 ローカル・バスについて、マリルボーン・ファーマーズ・マーケットでのフィッシュ・モンガーで、北部ノーフォークから来て居るサイモン(http://www.lfm.org.uk/producers/simon-long/)に尋ねて、教えてもらったのがこの会社。

http://www.norfolkgreen.co.uk/

 この会社の路線であれば、一日に何度でも乗れるチケットがありそれはとても重宝した。失敗だったのは、ホルコム・ビーチがバス停からとても遠いということに気づかなかったこと。Houghton Hallで既にかなり歩いていたので砂浜に到達するまでの距離にうんざり。更に、砂浜へ向かう道路の両側は駐車場になっているのはいいとして、馬糞がたくさん落ちていた。
 好き好んで馬糞を踏む人は居ないだろうが、犬が駆け回り、多くの人がその道を通って向かう砂浜の衛生状態を考えると、ホルコムがイギリスを代表する海岸だとしたら、イギリスの海で泳ぐなんてとてもできないと思った。ただ、ホルコム・ビーチの評判は高いようなので、機会があればしっかりと歩き回ってみたい。キングズ・リンへもどるバスの中から観ただけだが、Old Hunstantonの海岸線の方が良く思えた。

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 車で行く方がずっと楽だとおもう。ロンドン、キングス・クロス駅からキングズ・リンへは列車でだいたい1時間40分。キングズ・リンからHoughton Hallへの最寄りのバス停へはX8のバス(一時間に一本)。バス停からホールまでは僕の足で約30分。ローカル・バスからの眺めは興味深いが、ホルコム・ビーチからキングズ・リンへは一時間半ほどかかるので移動時間には幅を持たせた方が良いだろう。

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