LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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フランス南西部、ロット渓谷1:St Jean de Laur

2015.07.29
フランスは、パリやプロヴァンスだけではないな、と改めて思ったのが友人に誘われて訪れた、フランス南西部、スペイン国境からそれほど遠くないミディ・ピレネー地方。滞在したのは、トゥールーズから車で一時間半ほどかかる小さな村、Saint Jean de Laur。宿泊したのは、ここ。

Le Presbytere
http://presbyteryinfrance.co.uk/index.php

 手配してくれた友人の一人がこの家のオーナー夫妻を知っていて、過去に宿泊した経験から「宿泊の価値は大いにあり!」と力説。4人で2週間借りて(僕は後半の1週間だけ)、車も2台ということで移動の心配もないだろうということで行ってみた。滞在したサン・ジャンだけではなく、フランス大好きであろう日本人が今でも珍しく思われる地域がまだフランスにあるんだ、という事実が面白かった。

 Saint Jean de Laurに到着して最も驚いたことは、パン屋がない。どれほど辺鄙な地域にある小さな村であろうと人が住む所ならどこでもフランスはパン屋があると思い込んでいたの。サン・ジャンは山奥のどん詰まりにあるのではなく、ロット渓谷地域に点在する村の一つであり、規模は決して小さくはない。しかし、オーナー夫妻によると90年代後半に既にパン屋が廃業し、そのような状況は現在のフランスでは決して珍しくないとのこと。日本であれば、「限界集落」との呼称を張られそうだが、英語のhamletで想像するような小さな村でないにもかかわらず、フランス人の生活の基本であろう「boulangerie」が存在しない村というのがとても意外だった。なので、パンや食料品は隣(といっても車で10分ほど)のリモーニュまで買い出しに行かねばならないのだが、この村のパン屋は月曜日に営業していないという現実に、パリやプロヴァンスと違うフランスに滞在していることを実感した。

 僕たちが離れる2日前にオーナー夫妻が彼らのヴァカンスの為に訪れ、この地域のことをかなり聴くことができた。彼らと話す前に既に幾つかの小さな町や村を訪れて気づいたことは、英語がほぼ通じない、もしくは観光客の主体はフランス人であるということ。地図を見ると、ミディ・ピレネー地方の北部には、Little Englandと呼ばれ、地元のクリケット・チームがあるほどイギリス人が移住してるドルドインがある。

 ドルドインから遠く離れている訳でもないのに予想以上にイギリス人観光客が少ないのは、イギリスとのつながりが薄いからなのかと考えていた。しかし、オーナー夫妻によると、歴史的にみれば100年戦争はこの地域も巻き込まれていてイギリスとのつながりがない訳ではない。おそらく、交通の便が簡単ではないことが一因であろうとのこと。サン・ジャンから近い、Aveyron地域のRodez空港にライアン・エアが就航しているので、急激ではないけどイギリスからの観光客が増えているとのこと。

 ロット渓谷地域を回って印象に残ったこと。これはオーナー夫妻から聞き、そのあとで情報収集をしたのは、この地域が巡礼として知られる、サンティアゴ・デ・コンポステラの経路になっていること。隣国とはいえ、スペインの端まで続く巡礼経路の一部とは俄には信じられなかったが、オーナーに昔巡礼の人々が立ち寄ったらしい道路から外れた場所にひっそりある湧水の池に連れて行ってもらったおり、朽ち果てた修道院の跡地を案内してもらった。

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 トゥールーズへの高速道路や、村を回っている時に頻繁に見かけた道路案内で、この地域がパリから遠いと知ったのは、「パリまで何キロ」という表示がない替わりに、「パルセロナまで400キロ(だったか?)」という表示がやたらとあること。地図で見るとそれほど簡単に車で到達できるとは思えないが、バイヨンヌやバスク地方までは行く方が、パリへ車で行くより近いのだろう。

 宿泊した家は、オーナー夫妻によるとイギリス人には好評だけどフランス人やドイツ人には不評だそう。理由は、家はもちろんフランス風だし、特にキッチンとバス・ルームは改修されているのだが、それぞれの部屋の雰囲気が、イギリスの個人宅では珍しくない、清潔なのだが役に立たないジャンクに溢れていてとっ散らかった感じ。
 家を購入した当初の理由は、家族で夏を過ごす為だったそう。しかし子供達は独立し、孫達は刺激がなくてつまらないから来たがらなくなったので貸し出すことにしたらしい。ただ、家が大きすぎて屋根裏の改修までは資金的に無理で、そのため9月後半になると寒さが大変なので、貸し出すのは5月中旬から9月下旬までと短い。売りにだそうかどうかを検討し始めたそうだ。
 家はでかい、庭は広大、そしてプールもあり、多勢で宿泊しても自分だけの時間と空間を持つことができる。WiFiは整備されているものの、家の中では携帯の圏外ということもあり、とても静かな時間を過ごせた。宿泊した時季が良かったこともあるが、夕焼けの美しさは素晴らしかった。

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 来年も行けるかどうかは判らない。が、もし行けたら、訪れたいのは、Millauにある高架橋。

http://www.leviaducdemillau.com/en_index.php#/accueil/

 サン・ジャンからだと車で2時間くらいかかるので、今回は友人を説得できなかった。しかし、橋だけでなく、この橋が架かるまで社会からすっかり忘れられていたような小さな村が橋の下に点在していて、そのような小さな村を回るのはとても面白かったとオーナー夫妻。行くとしたら宿泊は必須だろう。

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今回の滞在の写真
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/collections/72157656097594520/

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