LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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フランコ・ファジョーリ@ウィグモア・ホール

2015.11.17
2014年9月のリサイタル(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2322.html)を経験して以来、ずっと待ち続けていたアルゼンチン出身のカウンターテノール、フランコ・ファジョーリのリサイタル。

 友人のW夫人とウィグモアについてホワイエを見渡して直ぐに、ファジョーリを始め、現在の欧州大陸で活躍する多くのカウンターテノールが所属する事務所の代表を見つけた。当夜の演奏者のマネイジャーの女性と話している所に割り込んで幾つか質問。

スクリーンショット 2015-11-17 12.12.17

 「今晩、とても楽しみにしていました。昨年のリサイタルはjaw-droppingだったけど、今晩はどんなもんですか?」

 「大丈夫!今夜は、まるでFire-worksになるはずだから」

 「彼は日本に行く予定はあるんですか?」

 「依頼はたくさん有るのだけど、1回や2回だけのリサイタルだけだと、スケジュールの調整が難しくて。でも、チェンチッチはおそらく2017年に日本に行けると思うよ」

 「カーテンコールの写真はとっても良いんですよね?」

 「もちろん。リサイタルの途中での録音や写真は絶対に駄目だよ」


Franco Fagioli countertenor
Riccardo Minasi director, violin

Arias for Caffarelli

Franco Fagioli won the hearts of Wigmore Hall’s audience at his debut recital last season, for which he received a rapturous standing ovation and a clutch of 5 star reviews.

Making an eagerly anticipated return visit the young Argentinean countertenor presents a recital which promises great displays of vocal artistry and charismatic stage presence with a programme focusing on music performed by the eighteenth century castrato Caffarelli.

Angelo Ragazzi (c.1680-1750)

Sonata for strings in G major Op. 1 No. 8

Nicola Porpora (1686-1768)

Semiramide riconosciuta
Passaggier che sulla sponda

Johann Hasse (1699-1783)

Siroe re di Persia
Ebbi da te la vita


Nicola Fiorenza (c.1700-1764)

Concerto in A major for 3 violins and continuo

Leonardo Leo (1694-1744)

Demofoonte
Misero pargoletto

Johann Hasse

Siroe re di Persia
Fra l’orror della tempesta


Pasquale Cafaro (c.1716-1787)

Ipermestra
Rendimi più sereno

George Frideric Handel (1685-1759)

Serse ('Xerxes') HWV40
Se bramate d'amar, chi vi sdegna


Angelo Ragazzi

Sonata for strings in F minor Op. 1 No. 4

Giovanni Battista Pergolesi (1710-1736)

Adriano in Siria
Lieto così talvolta


Giuseppe Avitrano (c.1670-1756)

Sonata in D major for 3 violins and continuo Op. 3 No. 2 'L'Aragona'

George Frideric Handel

Serse ('Xerxes') HWV40
Crude Furie degl' orridi abissi



 舞台に出てきたファジョーリは、「座長」という感じで昨年よりもずっと颯爽としていて、自信が良い感じであふれていた。時に魅せるケレンミたっぷりのポーズ、演奏者達の卓越した演奏を含めて、全てが素晴らしいエンターテインメントだった。一年に一回と言わず、またリサイタルだけではなくて、バロック・オペラの舞台の主役でロンドンに来て欲しい。

 アンコールの1曲目は「アリオダンテ」から。ロンドンで「アリオダンテ」のアリアを歌えるのは嬉しいと言っていたような。

 イギリスの批評家の皆さんはファジョーリが展開したようなパフォーマンスはどうやらお気に召さないようで、子音の音が犠牲になっているとか、フラメンコみたいな身のこなしがどうだとか、自分たちが思い描く枠に押込められないパフォーマンスを認めることが間違いだと思い込んでいるよう。

 会場で腹立ったのは、カーテンコール時に写真を撮ろうとしたら文句を言ってきた初老の男性。その男性が、僕と事務所の男性のとの会話を知らなかったのは当然だし、それに文句を言うつもりは無い。多くのパフォーマー達が自分たちのカーテンコールでの写真が、会場に来られなかった人々とソーシャル・メディアで共有されることを半ば期待し、また、興味が会っても生の舞台を経験できない多くの人も期待している。写真を撮ろうとして後ろの人の視界を邪魔しているのであればそれは僕の非だが、頭ごなしに写真を撮るんじゃない、というのは21世紀のエンタメではとても古くさく、そして心の狭い態度と感じた。ということで反論したら、驚いていた。ファジョーリに望むことは、チェンチッチのように、写真がきちんと撮れるように、動きにタメを取って欲しい。

 写真に注意するのなら、歌手や演奏者達を邪魔する遠慮なしの咳をする輩を注意して欲しいものだ。

 カウンタテノールをオペラ界のあだ花と思い込んでいる人はイギリスでも日本でも多いかもしれない。でも、第一線で活躍する皆さんの実力は素晴らしいもの。ファジョーリと同じ事務所に所属するサバドゥスという歌手は来年のシューベルティアーデに出演予定(演目を見たら英語の歌曲が多くてちょっと意外)。また、イギリスのカウンターテノールで現在、人気・実力ともに最高潮のイェスティン・デイヴィースは、2016年2月に日本デビュー。

http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2015/10/post-502.html

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