LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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猫が居る生活

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(Neko Neko)

昨年末、シェルターから引き取り、彼にとって静かな暮らしを7ヶ月だけともにしたJin Jinを安息させてしばらく、家を必要としている猫を引き取ることは考えられなかった。避けられないとはいえ、あの悲しみを繰り返すかもしれないことを想像するのは辛かった。獣医からも、焦らずに自分の気持ちを大切にした方がいいだろうと。

 悲しみを抱えたまま(トラウマという気は全く無い)、でも時折目にするイギリス国内でも虐待を受けるペットについての報道を読むと、どうしても動物保護団体のウェブを観てしまう。

http://www.battersea.org.uk/apex/webgallery?pageId=041-catsforrehominggallery&type=cat

 Jin Jinを引き取ったバタシーのサイトに6歳の雄猫が出ていて穏やかそうな表情だったので引き取れるかどうかを尋ねると、その猫は庭が必要ということでバタシーの方針から猫の最良の環境ではないから駄目とのこと。しかし、同じく6歳で、ずっと屋内飼育の猫が居るので、一度会いにきてみてはどうかと。バタシーでの呼び名はHarry

Nervous and shy Harry has been a little bullied by his sister so he has been spending some time away from her to find his confidence. He did try to interact with her so he may be able to live with another cat, just one that appreciates his company too!

Harry has shown glimpses of the cat he was in the last home - loving affectionate and very sweet - but is still settling into Battersea and is still very shy.

He has always been an indoor cat, but he may be able to go to a home with a balcony or even a little garden for him to explore once he gains confidence once more.

Harry is a slow burner, but once you break through his exterior, his personality shines through.


 これまで大家と共同で引き取ってきた猫は全て10歳以上。6歳の猫の動きの素早さには驚いた。しかし問題は、説明で聞いていた以上にHarryがびびりだという事実。引き取ってからの1週間は、彼の姿を見ることは少なかった。
 疑問に思ってバタシーに更に尋ねると、彼をいじめていたのは彼のシスター・キャットだけでなく、以前の飼い主からは頻繁に大声で威嚇された居たらしいとのこと。そんな過去を生き抜く為に彼がまとった鎧が完全に無くなるかどうかは判らない。しかし、ここにやってきて約ひと月、最近は寝場所が椅子の後ろから椅子の上になったので、馴染んでくれているのだろうと思いたい。

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(Ai Ai)

 不在中にJin Jinを失ったことがショックだった大家。僕が再びバタシーのサイトを観始めた同じ頃、大家は動物保護団体としては国内だけでなく、海外での動物虐待にも、時に武闘派的な行動をとることで知られるRSPCAのサイトでリホームを必要とする猫をみていた。

http://www.rspca.org.uk/findapet

 Fanta Pantsというとんでもない名前で呼ばれていたジンジャー猫は、RSPCAに引き取られて数ヶ月の間ずっと引き取り手が居なかったらしい。理由の一つは、以前の飼い主に捨てられてから数ヶ月、野良猫生活を送っている間に歯の病気などにかかってしまい、引き取ってからもしかしてかかるかもしれない医療費が高くなると心配する人が多かったのではないかと想像する。また、かなり肥満だ。

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(Tan Tan)

 しかし、FPに会いにいった大家は、一目で陥落した。

 加齢と持病で動きが緩慢になってきているNeko Nekoとあわせて3頭の猫の世話、特に食事の世話が2頭の時の倍の時間がかかることに慣れるのには時間がかかった。特にTan Tanと名付けられたジンジャーの食欲はこれまでのどの猫よりも凄まじく、最初の数日間は静かにさせる為に多めに食事を与えてしまった。しかし、Jin Jinの時の教訓から、食事の時間を徹底することを心がけ、食事の時間は朝と夕方の2度だけ、ということをやっと理解し始めた、と思いたい。

 バタシー、そしてRSPCAにとって最も大切なことは、引き取られる猫や犬、その他の動物が引き取られた先で幸せに暮らせるか、ということに尽きる。今回、RSPCAの引き取りに関する申込書を初めて読んだ。その中で、「今後ひと月の間に休暇で家を離れる予定がある場合、登録はその休暇から戻って来てから」という一文があった。
 動物保護団体で引き取りを待っている動物達には様々な過去があるだろう。中には即座に新しい環境に慣れることができる猫や犬が居るかもしれない。しかし、一般論として、以前の環境から保護団体に引き取られ、そして新しい環境に移る動物達が自分の居場所を見つけるには最低でもひと月はかかるだろうと思う。

 今でも多くのペットショップが存在する日本と比べて、イギリスは動物愛護の国との印象を持つ人は多いと推測する。しかし、イギリス各地の動物保護団体のウェブを観ていると、リホームを待つ動物達のリストが途切れることはない。リホームを待つ動物達がいつも居る理由の一つは、昨今の住宅危機の影響があると思う。経済的な理由で持ち家を手放し、新しく移る賃貸住宅では動物を飼育できないという人は多いはずだ。
 動物たちのリホームを推進する保護団体は、賃貸住宅の大家に動物受け入れを考慮して欲しいと常に働きかけている。しかし、実際に動物を受け入れる賃貸住宅の数が増えているかどうかは疑問だ。地方自治体が管理する賃貸住宅では、動物は飼育できない所が大半だろう。

 ネット上では、子猫や子犬が高額で売買されている。リホームを待つ猫の半分くらいは10歳以上。10歳を超えると、10歳以下の猫には適用される保険を購入することができなくなるど制約が多い。また、動物保険の高額さから引き取りたくても躊躇する人はかなり居るのだろうと推測する。同時に、バタシーをのサイトを観ていて気づくのは、健康に留意点ありの猫がけっこう多いこと。思うに、獣医の費用がかさむ前に手放す(もしくは放棄する)人も居るのではないだろうか。

Why does treatment for pets cost so much?
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-35524322

 猫達に癒して欲しいとは思わない、願わない。彼らの寝息を聞いていると、幸せな数年間を送って欲しい、それだけ。

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