LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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ママは強制送還されちゃうの?:国民投票が煽る人種差別

2016.07.05
本題に行く前に。内田樹さんがこの混乱について書かれたポストが、これまで英文、日本語で読んできたものと全く違う視点で書かれていて、とても役に立つ。

英国のEU離脱について
http://blog.tatsuru.com/2016/06/29_1734.php


 「自分は政治家であったことはない」とはファラージ。こんなやつに煽られて、結果、欧州連合からの離脱に投票した人々は痛みとしては、感じていないのだろう。むしろ、政府が決断をつけられない状況が、人種差別を煽っていると強く感じる。

‘Mama, will you be deported?’: Brexit vote triggers eruption of racism
http://www.theguardian.com/politics/2016/jul/02/brexit-triggers-racism-climate-of-fear

Another young woman says she and her friends, all with Spanish passports, regularly visit a Watford nightclub. Last weekend they were refused entry. “Is this because of Brexit?” they asked. The answer was yes.

González-Merello, who has lived in Britain for 20 years, says she was talking to her son on a bus in Spanish and a man said: “You fucking foreigners, you are always making a noise.”

Victims such as her, she says, are now self-policing, taking care, for instance, not to speak in a language other than English in public. Her 12-year-old son recently asked: “Mama, are you going to be deported?

“It’s the hurt and humiliation,” she says. “And the concern that we don’t know where it may end.”


 記事に書かれている人は、南米出身でスペインのパスポートをもってイギリスで必死に働いている人達だろう。彼らが常に「南米出身の移民です」などと顔に書いている訳ではない。にもかかわらず、英語を話さないだけで「You fucking foreigners」なんて怒鳴られたら、僕だって怖くて日本語を公道で話そうとは思わない。日本人は特別だからなんて幻想は持たない方が良い。「移民はイングランド人の敵」と見なす人種差別者にとって、イギリス人でないと彼らが思えば、即座に「外敵」になるのだから。

 本当に他人事とは思えない。いつ、僕が人種差別者に「敵」と見なされてしまうのかは、僕が判断できることではない。このような狂信的な人物にとって、例えば「離脱で日立がサンダーランドから撤退してフランスに工場を移し、俺たちの職が無くなった。日本はやっぱり敵だ」なんてことは全く無いなんて誰がこの状況で断言できるだろう。

 今朝のニュースでは、現在イギリスで暮らす欧州連合出身者が離脱成立後にイギリスで暮らせるかどうかは保証できないとの発言が議会であったそう。

Government refuses to guarantee EU citizens living in UK can stay
http://www.theguardian.com/politics/2016/jul/04/government-refuses-guarantee-eu-citizens-living-in-uk-can-stay

 ある法律事務所が結果を覆す為に政府を訴えるとか、草の根レヴェルで離脱反対の動きは続いているが、ファラージ谷治ボリスが明瞭に示した、「僕にはこの状況を解決に導く責任、そしてこの混乱を引き起した責任は、ない!」との態度をイギリス人が取り始めたら、何も解決しないだろう。結局、世界のどこにへでも移動できる資産と力を持っている人達が結果として一握りの勝者となるのだろう。

 国民投票の結果を受けてメディアが「パンドラの匣が開けられてしまった」と書き立てた時、なんて大げさなと思った。今は、その開けられてしまったパンドラの匣に「希望」は残っているのかどうかを知りたい。

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