LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
Home未分類 | Dance | Sylvie Guillem | Royal Ballet | Royal Opera | Counselling | Sightseeing | Overseas Travel | Life in London(Good) | Life in London(Bad) | Japan (Nihon) | Bartoli | Royal Families | British English | Gardens | Songs | Psychology | Babysitting | Politics | Multiculture | Society | Writing Jobs | About this blog | Opera Ballet | News | Arts | Food | 07/Jul/2005 | Job Hunting | Written In English | Life in London (so so) | Speak to myself | Photo(s) of the day | The Daily Telegraph | The Guardian | BBC | Other sources | BrokenBritain | Frog/ Kaeru | Theatre | Books | 11Mar11 | Stage | Stamps | Transport | Summer London 2012 | Weather | Okinawa | War is crime | Christoph Prégardien | Cats | Referendum 23rd June | Brexit 

会計監査は、新作バレエの再演回数を精査する:パリオペラ座バレエの場合

2016.09.18
ここ数年、揺れている印象のあるパリ・オペラ座バレエについてのニュースが昨日、ガーディアンで報道された。

Paris Opera Ballet lambasted by auditors for €90,000 taxi bill
https://www.theguardian.com/world/2016/sep/16/paris-opera-ballet-lambasted-auditors-taxi-meals-bill-france-millepied

 今年の始め、突然(という印象を否めない)、就任して1年足らずの芸術監督を辞任したベンジャマン・ミルピエがオフィスに居た頃の会計監査の結果、破格なタクシィ代金、高額なランチが明らかになったそうだ。

 そんなことは日本の政界でも、イギリスの政界でも起きることだが、意表をつかれたのが、会計監査がバレエ団の為に振付けられた新作バレエの再演回数の少なさ、言い換えると、莫大な制作費をつぎ込んだ新作が再演されないのは、投資した資金を回収できていないといわれているのと同じだろう。何故だか判らないが、ガーディアンのウェブヴァージョンからは削除されている、本紙に掲載された部分。

Auditors recognised that the company had taken steps to bring its spending "in line with its financial restraints."But it called for it to increase the number of productions in order to bring the POB back on an even keel.

"Too many new productions, notably lyric ones, do not have another run (40%) or only a single subsequent performance (26%)," the auditors pointed out in their reports.

"Given the high cost of productions ... The Opera cannot allow this to continue and must better manage its productions over time," they said.


 この新作に関する部分が、バレエだけなのか、それともオペラ座全体への批判なのかが判り辛いので削除されたのかもしれない。しかし、それを差し引いても、「新作に失敗は許されない。上演までにかかった投資、費用を回収し、しかも更なる利益を得る為に、再演、再々演されなければならない」と言われているようのものだろう。

 会計監査でこのようなことを指摘されても不思議ではないが、こんなことを言われると、世界中のバレエ団、そしてオペラ・カンパニーは新しい作品の制作を躊躇ってしまうだろう。
 
 ロイヤル・オペラ、ロイヤル・バレエは新作、もしくは新しい演出で、その後に再演されないプロダクションは死屍累々。思いつく限りで、「Castle in nowhere」、「プロヴァーブhttp://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-234.html)」、昨年のシェヒターの新作も再演されることは無いだろうと断言。更に、前監督のモニカ・メイソン女史の引退記念のトリロジー(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1708.html)も、「マキナ」以外が再演されるとはとても思えない。

 オペラでは、「ソフィーの選択」、「1984」(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-396.html)、2003年の「ルチア」(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-239.html)、「湖上の美人」(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1944.html、これは再演したくても歌手をそろえるのが困難だと思う)。

 ロイヤル・オペラは2013年に新しい試みに関して以下の発表をしている。

http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1851.html

 舞台芸術とお金は切っても切れないつながりだが、利益率、資金回収の可能性が念頭にあっては、新作は生み出されなくてなってしまうと思う。

関連記事
スポンサーサイト

Comment


管理者にだけ表示を許可する

Template by まるぼろらいと

Copyright ©LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン All Rights Reserved.