LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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クリストフ・プレガルディャン@ウィグモア・ホール:soul liftingなリサイタル

2016.10.24
ChristophPregardien.jpg
(ガーディアンから無断拝借)

10月20日、ウィグモア・ホールでクリストフ・プレガルディャンのリサイタル。僕にとって、2016年のプレガルディャンの聴き納め。最高に素晴らしいリーダー・アーベントだった。

Christoph Prégardien tenor
Christoph Schnackertz piano

Christoph Prégardien makes a welcome return to Wigmore Hall with Christoph Schnackertz to perform Britten’s evocative Hardy cycle, Winter Words, and a group of the ever-inventive strophic songs by Schubert.

Although best known today for his G minor Violin Concerto, Max Bruch was a prolific songwriter whose output includes fine settings of Geibel, Goethe and Meörike, a selection of which is presented in this recital.

Franz Schubert (1797-1828)
Tischlied D234
Der Rattenfänger D255
Wer kauft Liebesgötter? D261
Tischlerlied D274
Der Entfernten D350
An die Harmonie D394
Die Herbstnacht D404
Der Herbstabend D405
Abschied von der Harfe D406
Die gefangenen Sänger D712
Die Mutter Erde D788
Des Sängers Habe D832

Interval

Benjamin Britten (1913-1976)
Winter Words Op. 52

Max Bruch (1838-1920)
Lausche, lausche! Op. 15 No. 1
Goldne Brücken Op. 15 No. 4
Frisch gesungen Op. 7 No. 6
Russisch Op. 7 No. 3
Um Mitternacht Op. 59 No. 1
Zweites Kophtisches Lied Op. 59 No. 3
Kophtisches Lied Op. 59 No. 2


 ブリテンは8曲。前半の4曲は、さすがのプレガルディャンでも違和感ありまくりだったが、後半の4曲は安心して聴いていられた。

 前半のシューベルトの歌曲パートでは、聴いたことがあるの1曲だけだった。ということで存分にプレガルディャンの歌を楽しむことができた。高音域が高くない曲が多かったこともあるかもしれないが、プレガルディャン、絶好調。いつにも増して、歌われる一つ一つの言葉がその綴りを即座に思い浮かべられるほどくっきりと聞こえる。シューベルトの2曲目の歌詞の中に、「nötig(必要な)」という言葉があった。これ、カタカナで発音を書くと「ネティヒ」。でも、これをオー・ウムラウトとして発音するのは歌の中ではけっこう難しいのではと思ったのだが、プレガルディャンがこの単語を歌った途端、耳に届いた響きはオー・ウムラウトだった。

 この夜は、聴衆は7割ほどと、インゴルシュタットhttp://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2718.html)やシュヴァルツェンベルクhttp://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2753.html)の満員の会場と較べると寂しい限り。しかも、聴衆の平均年齢のなんて高いこと。僕が若く見えるほどだった。ウィグモア・ホールにはしっかりとしたマーケティングをしてもらいたいもの。

 で、そんな入りだし、レヴューなんてでないだろうと思っていた。しかし、今朝のガーディアンのレヴュー欄に彼の顔写真が掲載されていた。しかも、満点、五つ星!

Christoph Prégardien review – an object lesson in Lieder singing
https://www.theguardian.com/music/2016/oct/23/christoph-pregardien-review-oxford-lieder-festival-schumann-project

 違った。10月22日のオックスフォード・リーダー・フェスティヴァルでのリサイタルだった。オックスフォードへ行くのは、インゴルシュッタとへ行くよりも僕には難しい。

Max Bruch’s songs are hardly known at all, but the seven that Prégardien and Schnackertz included revealed two gems, the lingeringly beautiful Lausche, Lausche! and the haunting Um Mitternacht.

 意地悪ACが書いているマックス・ブルッフの7曲のリートは、ウィグモアでも白眉だった。ブルッフのことは全く知らない。そしてプレガルディャンの歌は、今晩ここに居られるのは、奇蹟、少なくとも最高の一期一会、そうとしか思えないほど彼の声に包まれる幸せだけだった。最後の「コプティク・ソング」が歌われている間ずっと、「これがソウル・リフティングなんだな」と、魂が高みに登っていくような形容しがたい高揚感だった。

 アンコールは、リストの歌曲を一曲。

 終演後、グリーン・ルームへ。まず、11月27日、オランダで催されるリサイタル(http://www.petercaelen.com/event/christoph-pregardien-michael-gees/)には当地の友人が参加することを伝える。

 「インゴルシュタットの舞台は、少なくとも録音はされているんですか?」

 「どうかな。ちょっと判らないな」

 「本当に素晴らしい舞台でしたよね。もう一回くらい、どうですか?」

 「僕も本当に楽しんだよ。またやってみたいね」。

 ということで、日本のオペラ関係者の皆さん、どうか企画/実現してください。会場はサントリィ・ホールでお願いします。

 11月15日には、ウィンブルドン国際音楽フェスティヴァルでプレガルディャンは歌う。

http://www.wimbledonmusicfestival.co.uk/christoph_pregardien.html

 シューマンとマーラーを歌うから行きたいのだが、イングリッシュ・ナショナル・バレエの「ジゼル」、ロンドン公演の初日。泣く泣く断念。2017年3月14日のウィグモア・ホール公演は、サドラーズでのセルゲイ・ポルーニンの公演初日と重なっているが、これは迷うことなくプレガルディャン。

 いつも熱く書いているけど、日本にいる友人達がプレガルディャンの公演の観に行ってくれるのかどうか。オペラの師匠が、今年の春、「東京・春の音楽祭http://www.tokyo-harusai.com/)」でのプレガルディャンの「冬の旅」を聴いて、素晴らしかったと教えてもらったくらい。来年の4月上旬までの彼のスケジュールでは、日本での公演の予定は全く無い。

 今週末は、ドイツのマインツで、メンデルスゾーンの「エリアス(または、イライジャ)」。

http://www.staatstheater-mainz.com/web/veranstaltungen/extras/domchor

 教会で歌うからなのか、チケットは€10。行きたかった。

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Comment

各地でご活躍 - レイネ

プレガルディエン、オギリスおよびヨーロッパの各地でコンサート、リサイタルを精力的にしてらっしゃるようで、ご同慶。
オランダでの『冬の旅』、アピッていただきありがとうございます。
でも、オックスフォードには行くのが難しいのはなぜでしょうか?去年、ID出演コンサートのために行きましたが(結局、本人は当日ドタキャン)、セントパンクラスからパディントンまでの地下鉄も、そこから乗った電車でも近いなあ、と感じました。ロンドンから日帰りでもよかったくらい。)
2016.10.25 Tue 06:09 URL [ Edit ]

- 守屋

レイネ さん

 本当に、昨年くらいから好調がずっと続いていると感じています。体重を落としたことで体調が良くなったのかなと。以前は、ウィグモアで3回くらい病欠キャンセルがありましたから。

 僕は、基本、出不精です。インゴルシュタットやシュヴァルツェンベルクは、今回行かなかったら二度と行くことはないだろうということで行きました。オックスフォードは会場が駅から歩いて1分以内だったら行ったと思いますが、けっこう駅から距離があるんですよね。それで、止めました。
2016.10.25 Tue 18:06 URL [ Edit ]

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