LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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ジゼル(アクラム・カーン振り付け)byイングリッシュ・ナショナル・バレエ@SWT

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(2016年11月15日、サドラーズ・ウェルズ)

9月にマンチェスターで世界初演になったアクラム・カーンが再構築、振り付けをした「ジゼル」。ツアー最終地、ロンドンのサドラーズの初日を観てきた。

English National Ballet — Akram Khan's Giselle
http://www.sadlerswells.com/whats-on/2016/english-national-ballet-giselle/

 手放しの絶賛がないのは、バングラデシュで起きた工場の崩壊事故と難民を物語に取り入れたからだろうと思っていた。

Akram Khan's refugee Giselle: 'A real woman in a catastrophic situation'
https://www.theguardian.com/stage/2016/sep/27/akram-khan-giselle-migrant-english-national-ballet-tamara-rojo-interview

 物語が変わってしまった割に、かなり古典バレエ風な見せ場が取り入れられていた所に、カーンの苦労が忍ばれる。カーンは古典バレエの動きを彼の掌中に完全に収めては居ないと感じる場面場幾つかあった。それと、ほとんどのレヴューで指摘されていたアルブレヒトの存在意義の薄さは否めない。ヒラリオンの方がずっと踊る場面があったように思う。

Giselle review – Akram Khan's bewitching ballet is magnificently danced
https://www.theguardian.com/stage/2016/sep/28/giselle-review-akram-khan-english-national-ballet

 毎晩観たくなる「ジゼル」ではないが、とても面白かった。古典「ジゼル」を現代風にできる(た)のはマッツ・エクだけだと思っていたが、こんな「ジゼル」もありだと。第1幕が終わったとき感じたのは、古典「ジゼル」って本当に傑作なんだなと。物語の背景を変えたというニュースを読んだ時、「ジゼル」という題名にこだわる意味がないだろうと思った。でも、昨晩のアクラム・カーンの「ジゼル」は、「ジゼル」だった。

 昨晩のジゼルはタマラ・ロホ。バレエ・ダンサーとして身体が全くなまっていない。そして終演後30分弱で着替えて、シャワーを浴びて(おそらく)、パトロン・メンバーを前にお立ち台で堂々とスピーチするロホは、稀有なバレエ・ダンサーだと思う。

2015年、タマラ・ロホへのインタヴュー
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2590.html

 昨晩、舞台で目を惹いたのは、男性ダンサー達の動きが昨年と較べてみても、格段に良くなっている。ロホがカンパニィにもたらした刺激の良い影響だろう。来年の日本公演、この「ジゼル」も上演すれば良いのに。

 イングリッシュ・ナショナル・バレエの次の挑戦は、ピナ・バウシュの「春の祭典」。

English National Ballet — Pina Bausch / William Forsythe / Hans van Manen
http://www.sadlerswells.com/whats-on/2017/pina-bausch-william-forsythe-hans-van-manen/

 このトリプル・ビル、本当にできるのだろうかという疑問が払拭できない。「イン・ザ・ミドル」とバウシュの「春の祭典」を一緒になんてENBのキャパ(所属するダンサーの人数という意味において)でこなせるのだろうか。とても楽しみだ。

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