LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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ロイヤル・バレエ:アシュトン・トリプル・ビル

2017.06.09
Yanowsky and Sir Dowell
(ヤナウスキィとアンソニィ・ダウエル)

6月7日、サドラーズでスコティッシュ・バレエによるプレルジョカージュのバレエがあったから、バレエ・ファンはどちらへ行こうか煩悶したかもしれない。ロイヤル・バレエのプリンシパル、ゼナイダ・ヤナウスキィのロイヤル・バレエからの引退公演を観た。

The Dream / Symphonic Variations / Marguerite and Armand
http://www.roh.org.uk/mixed-programmes/the-dream-symphonic-variations-marguerite-and-armand

Frederick Ashton was Founder Choreographer of The Royal Ballet. His works define the English style of ballet – characterized most notably by precise, fleet footwork, sensuous épaulement (the way the shoulders are held) and gorgeous line of delicate simplicity. His many works for the Company are arguably its greatest legacy.

The Royal Ballet celebrates this heritage through a mixed programme of three of Ashton’s most loved – and most characteristic – works. The Dream (1964) is an enchanting adaptation of Shakespeare’s A Midsummer Night’s Dream to music by Mendelssohn. Symphonic Variations (1946) is Ashton’s first masterpiece, and a breathtaking, abstract work on the beauty of pure movement. Marguerite and Armand (1963), inspired by the celebrated dance partnership between Margot Fonteyn and Rudolf Nureyev, is a tragic love story of great lyric beauty.


 ドリーム。何度も、何度も、「薀蓄たれの周りからけむたがれる、昔だけを美化するバレエ・ファンになってはいけない」と自戒するにもかかわらず、まだ達観できない。マックレィは素晴らしかった。高田茜さんも良かった。でも、高田さん、技術的にはとても安定している、いやプリンシパルの波動を感じるのだけど、同じ日本人である僕が言って全く説得力がないことはわかっていても、なんだか「イングリッシュネス」がもう少し濃かったらなと。

 シンフォニック・ヴァリエイションズ。振付として、とても好きな作品。もちろん踊るダンサーの資質にもよるが、何度観ても、飽きない。それどころか何度観ても、感動が新たになる。ヌニェス、また眉間にしわを寄せて踊っていたので、表情は見ないで踊りを集注して観た。オシポワや、フランチェスカ・ヘイワードへの注目が高いが、ヌニェスはロイヤル・バレエの古典バレエへの評価を維持できるプリマ・バレリーナの風格。
 ムンタギロフ。彼のバレエとしての踊りをまともに観たのは、先日のミックス・ビル(http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2892.html)。今回の舞台でわかったのは、本当に、上手だ。上半身の強靭なしなやかさは、他の二人の男性ダンサーよりも技術的に、そしてダンサーとして才能がずっと高いことを鮮明に感じた。彼はおそらく古典バレエの方が向いているのだろうけど、フォーサイスの「イン・ザ・ミドル」や、少なくともバランシーンの「放蕩息子」でも観たい。どちらもロイヤル・バレエは長いこと上演していないから、そろそろ取り上げて欲しい。

 Marguerite and Armand。アシュトンの傑作とは思えない。でも、多くの女性ダンサーが踊りたがる。ドラマティックだからだろうか。カンパニィがこれの上演を決めたので、ではこれで幕引きを、とヤナウスキィは考えたのかもしれないが、コメディエンヌとして類い稀な存在感を表現できる彼女には幸福な笑いに満ちた演目が良かった。
 愚痴はさておき踊りよりも、皆さんの演技に集中した。演技力の高いヤナウスキィやエイヴィスと並ぶと、ヴェテランとはいえ、ロベルト・ボッレからは「客演」の印象がぬぐいきれなかった。さらに、踊りを間違ったというのではないが、所々、下半身の動きがとても硬くて、今夜は振付を追うだけで精一杯、とういう印象を何度か持った。自分だけかなと思っていたら、カーテン・コールの時に、ボッレへの痛烈なブーイングが聞こえた。

 プリンシパル・ダンサーの引退公演ということで、フラワーシャワーがあり、特に男性ダンサーからの花束に喜ぶヤナウスキィの笑顔がとても輝いていた。

カーテンコールの写真
https://www.flickr.com/photos/89578620@N00/albums/72157684826388115

 労いの言葉を送るオヘア監督の信じると、もしかしたらなんらかの形でロイヤルの舞台に戻ることもあるかもしれない。工事で閉鎖中のリンベリィ劇場が再開すれば、彼女が踊りたいと思う新作で戻ってくることがあることを期待する。

 これまでのいくつかの引退、もしくは最後のロンドンの舞台。

ダーシー・バッセル
http://www.chacott-jp.com/magazine/world-report/from-london/london0707a.html

ベリンダ・ハトレィ
http://www.chacott-jp.com/magazine/world-report/from-london/london0707b.html

モニカ・メイソン
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1713.html

リアン・ベンジャミン
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1967.html

シルヴィ・ギエム
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-2480.html

吉田 都
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-1187.html

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