LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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2020年のパラリンピックは、どこで開催の予定だったかな

2017.06.29
もしくは、健常者だからって驕るなよ!

Disabled passenger forced by Japanese airline to crawl up stairs to board plane
https://www.theguardian.com/world/2017/jun/29/disabled-passenger-forced-japanese-airline-vanilla-crawl-up-stairs-board-plane

Other airlines in Japan, which will host the Paralympics in 2020, said they permitted staff to carry wheelchair-using passengers aboard when lifts were not available.

 木島さんという方を知らなかったし、おそらく、今後会うことはないだろう。彼のことを、「合法的な当たり屋」であるとか、彼の行為を「まるでテロのよう」とためらいもなく叩き潰そうとする日本、日本人。

 相模原の事件が起きた時、one-offだと思った。しかし、市川海老蔵さん、そして今回の木島さん、叩いても、攻撃しても、叩かれる人が心理的、そして身体的に対抗できない人を見つけた時、攻撃の対象となってしまった人へ浴びせられる容赦のない日本人の狂気は、風土病ではないかと思えてくる。

 ロンドンのグレンフェル・タワーでの火災の直後、右派のテレグラフ紙が、「この火災を政治的に利用している」と暗に労働党を批判して、見事に返り討ちにあった。

Grenfell is political. The right can’t make that fact go away
https://www.theguardian.com/commentisfree/2017/jun/26/grenfell-political-right-tory-john-mcdonnell-fire
(引用したいのはこれではないのだが、見つからないので同様の内容で)

 長年にわたって政府、そして地方行政の無策ぶりのために多くの人が犠牲になってしまったグレンフェル・タワーの火災が、政府が見ぬふりをしていた違法な建材へ社会の注目を集めることになった。皮肉だが、一般市民が代償を払わされない限り、政治、そして企業は動かない。動きたくない。動くつもりはない。

 木島さんに対して、「合法的な当たり屋が」と揶揄する健常者が、一人で飛行機へ搭乗するのが難しい人々へ何をしてきたのか?

 健常者が、健常者のままでいられるなんて思っているのだろうか。

 ロンドンが素晴らしいなんて言うつもりも全くない。例えば、ゾーン1の中で、車椅子のままバリア・フリーで地下鉄に乗れる駅があるかどうか、すぐに思い浮かべられない。

 住んでいなければ利用することは多くないだろうが、ロンドンのいくつかの鉄道駅では、最近、車椅子で乗客の利便を図る会社が増えている。東京のターミナル駅と違って、駅構内に段差が少ないこともあるので日本と簡単に比較ではできない。キングス・クロス駅では、乗り入れているヴァージン・イーストコースト・ライン、そしてグレイト・ノーザンは、キングス・クロス駅構内で長いプラットホームを歩けない乗客には移動の補助をしている。また、リヴァプール・ストリート駅からイースト・アングリア地方への運行をしているグレイター・アングリア社は、切符をオンラインで購入するときに、車椅子の補助を予約することができるはず。

 長い距離を歩けないので、公共の場所では車椅子を利用する友人から、「今度、君が日本に里帰りするとき、一緒に行けたら手助けを依頼してもいいかな?」、と訊かれている。前回の里帰り以来、もしかしたら、少なくとも2020年にパラリンピックをホストする東京は、身障者が全く心配することのないくらいバリア・フリーの都市になっているのかもしれない。

 しかし、今回の企業の対応ぶり、そして木島さんへの個人攻撃を知った後では、歩行に困難がある友人の命を、日本で守る責任を負う覚悟は、僕は持てない。

 何を大げさなと思った人には思い出して欲しい。視覚に障害のある人が頼る白杖への攻撃を。福島から避難した人々、特に子供達への全く根拠のない偏見を。

[追記:7月2日]
バニラエア問題、声をあげた人へのバッシングはもうやめて。生きづらさを助長していませんか?
https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20170701-00072792/

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