LONDON Love&Hate 愛と憎しみのロンドン

1999年のクリスマス・イヴにロンドンに。以来、友人達に送りつけていたプライヴェイト・メイル・マガジンがもと。※掲載されている全ての文章の無断引用・転載を禁じます。
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新潮社の社員食堂

2017.09.16
ずっと家族が送ってくれている新潮社のPR雑誌、「」。2017年8月号から短期集中で平松洋子さんによる、新潮社の社員食堂についての連載が掲載されいる。とても、とても面白い。無断掲載なので、怒られたら引用は削除します。

銀の皿 新潮社社食の半世紀(上)
http://www.shinchosha.co.jp/nami/tachiyomi/20170727_2.html/

ここまで愛される理由を知りたくなる。「新潮社のソウルフード」と呼ばれる三色重の存在感も健在のようだ。鶏そぼろ、いんげん、煎り卵の3種をご飯の上に敷き詰めたこのシンプルなお重は、2年前、値段が高騰した折りに緑部門、つまりいんげんが省かれると、社内に激震が走ったといういわくつきのメニュー。わが社は大丈夫なのか。二色丼になった三色重の姿に会社の懐具合を偲んで泣けた、というせつない話である。

文藝春秋で社食が撤廃されたのは、5年前だ。セントラルキッチン方式が導入されたのは昭和62年。新社屋にテナントが入ったため、それまでの厨房の人員では対応しきれず、採算も合わなくなって専門業者に社食経営を委託した。池島信平さんが社長だった頃、腰にタオルをぶら下げてしょっちゅう厨房に入ってきたなどという親身な話は、文藝春秋OBから何度も聞いた。しかしその後、利用者は減るいっぽう、ついに紀尾井町から社食の灯は消えた。いっぽう、新潮社では本館地下の食堂だけで1日平均250人が利用していると聞かされ、「社員数がほぼ同じなのに……」と西木さんは遠い目をし、悔しさと羨望をまぶしてタコライスを完食(翌日まで膨満感で何も食べられなかったとの報告。私は体重1キロ増加)。


銀の皿 新潮社社食の半世紀(中)
http://www.shinchosha.co.jp/nami/tachiyomi/20170828_2.html

すでに食事を終えた桜井さんが隣に座ると、ついさっきまでの身の置きどころのなさが遠ざかるのだった。あれこれ雑談をしながら食べていると、喫茶券1枚50円と交換して紅茶を運んできた桜井さんが、ティバッグを引き上げながら、あ、これ知ってますか。
「こういうのが、あるんです」
 私はその展開に目をこすった。
1.リプトンのティバッグを、片手に持ったティスプーンに置く
2.垂れ下がった糸を、ティバッグをのせたままのスプーンの周囲に2~3回、くるくる巻きつける
3.紙の持ち手を引っ張って糸をきゅっと締め、ティバッグを搾り切る
4.緊縛状態のスプーンをソーサーに置く

 ある意味、むだのない完成された流れ。桜井さんがカップを持ち上げながら言う。
「『これ、新潮社のやり方』と、むかし木村由花さん(1983年入社 出版部ほか)に教わったんです。以来、紅茶を飲むときはずっと」
 ぽかんとした。ここにもまた、新潮方式。最後の一滴まで搾りこむテクニックなど想像したこともなかったが、社歴27年、桜井さんの流麗なお手前には一分の隙もなかった。


 このティー・バッグの絞りは、イギリス人もよくやる。なので、新潮社のどなたかが、イギリスで見聞したことを広めたのではないかと推測する。

 社食、体験したことないけど、なぜだか懐かしい響き。タイトルは「銀の匙」を真似たのかなと何気に読み始めたら、気がついたら読みふけっていた。中編を読むと、日本における「給食」の歴史を学ぶことができて、食から垣間見える日本の歴史を知ることができるのも楽しい。

 日本の惣菜が食べたい。

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