Teaと階級社会
2008.11.09
ロイヤル・ウースターが破綻したこと、日本でも報道されていました。
英有名磁器メーカー破たん ロイヤル・ウースター
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008110701000235.html
先週末、イングランド北部にあるヨークに行ってきました。最大の目的は、Bettys(http://www.bettys.co.uk/)に行くこと。後でみっちり書きますが、これが探し求めていたイギリスのティー・ルームだ、というくらい至福のときでした。2泊3日の滞在中、トータルで6時間以上も居座り、どこよりも長くいたことは確実。
で、Bettysで「イギリスのお茶」を堪能したこともあって、前から気になっていた「Tea」という単語のある使われ方について、ロンドンに戻ってから友人たちに尋ねました。その使われ方は、夕食を「Tea」という単語で表現すること。これは、僕の周りでは特に郊外に住むかなり歳上の友人たちが使います。「High Tea」のことでは、と思われる方がいるかもしれませんが、違います。あれは大袈裟ですけど「非日常」のイヴェントというのが僕の認識です。
数人に尋ねたところ、答は全く同じでした。ある友人は間髪いれずに、「Lower class」。UpperやMiddle classの人たちはこのような使い方はしないらしいです。また、夕食を「Tea」と表現する皆さんに共通するのは、昼食がある日の一番の食事だとそれを「Dinner」と表現すること。例えば、お昼がDinnerだったら、夕食はTeaという具合。
誤解されないように書いておきますが、「Lower class」と答えた友人たちは、階級を差別する意識は全く有りません。微妙な点ですが、そのような暮らし振りがある、ということを簡潔に表現する為には、「階級」の違いを持ち出すこともありなのかなと感じました。

読んでいないので勝手な想像ですから間違っているかもしれませんが、最近復刊されて話題になっているこの本などは、Lower class in Londonの生活を描写しているかもしれません。
Journey Through a Small Planet
Emanuel Litvinoff (Penguin Modern Classics)
http://www.amazon.co.uk/Journey-Through-Planet-Penguin-Classics/dp/0141189304/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1226215694&sr=1-1
今はインド料理街で有名なロンドン中心部の東端にあるブリック・レインは、かつてユダヤ人街でした。そこで子供時代を過ごした著者の思い出だそうです。
ここで文化論や階級論を持ち出す気は全くないです。「Tea」にしても「緑茶」にしても、お茶って人々の生活からは切り離せないものなんだな、と改めて思います。

こんなブランドがあったなんて。
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-474.html
[追記:11月9日、夜]
偶然、今日のThe Observer紙の付録雑誌に、「階級社会」についての特集記事が掲載されていました。長い上に、他に読まなければならないものが山積みになっているのでまださわりだけしか読んでいませんが、結構面白そうです。
記事の最後に、著名人のコメントがあります。そちらも面白いですから見逃さないよう。二つだけ、ペイストしておきます。
Mike Skinner
'The British are funny. We hate the working class. We hate posh people'
Cheryl Cole(アイドル・グループ、Girls Aloudのメンバーのはず)
'I'm proud to be a chav, if by chav you mean working class made good'
英有名磁器メーカー破たん ロイヤル・ウースター
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008110701000235.html
先週末、イングランド北部にあるヨークに行ってきました。最大の目的は、Bettys(http://www.bettys.co.uk/)に行くこと。後でみっちり書きますが、これが探し求めていたイギリスのティー・ルームだ、というくらい至福のときでした。2泊3日の滞在中、トータルで6時間以上も居座り、どこよりも長くいたことは確実。
で、Bettysで「イギリスのお茶」を堪能したこともあって、前から気になっていた「Tea」という単語のある使われ方について、ロンドンに戻ってから友人たちに尋ねました。その使われ方は、夕食を「Tea」という単語で表現すること。これは、僕の周りでは特に郊外に住むかなり歳上の友人たちが使います。「High Tea」のことでは、と思われる方がいるかもしれませんが、違います。あれは大袈裟ですけど「非日常」のイヴェントというのが僕の認識です。
数人に尋ねたところ、答は全く同じでした。ある友人は間髪いれずに、「Lower class」。UpperやMiddle classの人たちはこのような使い方はしないらしいです。また、夕食を「Tea」と表現する皆さんに共通するのは、昼食がある日の一番の食事だとそれを「Dinner」と表現すること。例えば、お昼がDinnerだったら、夕食はTeaという具合。
誤解されないように書いておきますが、「Lower class」と答えた友人たちは、階級を差別する意識は全く有りません。微妙な点ですが、そのような暮らし振りがある、ということを簡潔に表現する為には、「階級」の違いを持ち出すこともありなのかなと感じました。

読んでいないので勝手な想像ですから間違っているかもしれませんが、最近復刊されて話題になっているこの本などは、Lower class in Londonの生活を描写しているかもしれません。
Journey Through a Small Planet
Emanuel Litvinoff (Penguin Modern Classics)
http://www.amazon.co.uk/Journey-Through-Planet-Penguin-Classics/dp/0141189304/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1226215694&sr=1-1
今はインド料理街で有名なロンドン中心部の東端にあるブリック・レインは、かつてユダヤ人街でした。そこで子供時代を過ごした著者の思い出だそうです。
ここで文化論や階級論を持ち出す気は全くないです。「Tea」にしても「緑茶」にしても、お茶って人々の生活からは切り離せないものなんだな、と改めて思います。

こんなブランドがあったなんて。
http://loveandhatelondon.blog102.fc2.com/blog-entry-474.html
[追記:11月9日、夜]
偶然、今日のThe Observer紙の付録雑誌に、「階級社会」についての特集記事が掲載されていました。長い上に、他に読まなければならないものが山積みになっているのでまださわりだけしか読んでいませんが、結構面白そうです。
記事の最後に、著名人のコメントがあります。そちらも面白いですから見逃さないよう。二つだけ、ペイストしておきます。
Mike Skinner
'The British are funny. We hate the working class. We hate posh people'
Cheryl Cole(アイドル・グループ、Girls Aloudのメンバーのはず)
'I'm proud to be a chav, if by chav you mean working class made good'
Comment
最近分かってきた - ハマちゃん
お目当てのティールームに入り浸れて、至福の時間だったことでしょうね!
私も、最近漸く「ティー」を夕食の意味で使う言い方を理解しました。
なんで昼食が「ディナー」と呼ばれる事があるのか、というのも、妖精オジサンから話を聞いて納得。
農夫という仕事柄、一日の労働の中で一番沢山エネルギーを摂らなくてはならないのが昼食なんだと思います。
昼間っからステーキとか、すごい「ガッツリ」した食事をしてて、それを「ディナー」と呼んでるんですね。
だから夜は軽食程度で、「ティー」だ、と。
私は、英国のミドルクラスの殆どは、実際には「流動層」のミドルクラスで、本人の努力とか運次第でワーキングクラスにも転がればミドルクラスにもなれる、という層だと思ってます。
(「家柄」でミドルクラスになっているのではなく)
なので、そういう流動層でひょっとしたら、何かの拍子にワーキングクラスに属してたかもしれない人が、たまたま今はミドルクラスに属してるからと、ワーキングクラスを下に見るような感覚はちょっと面白いっていうか…
個人的には問題の本質は「公共の場でのマナー」なんだと思ってます。
それがちゃんと出来てるワーキングクラスと、出来てないミドルクラスでは、出来てるワーキングクラスが上、でしょう。
ただ、現実に「割合」としてワーキングクラス(のCHAV)のマナーが悪い確率が高いから、私はそういうのに遭遇したくないな、と思ってしまうけど、個人ベースでは↑の考えです。
ビルダーズティー用の紅茶、凄いですね!こんなのがあるんだ…
私も、最近漸く「ティー」を夕食の意味で使う言い方を理解しました。
なんで昼食が「ディナー」と呼ばれる事があるのか、というのも、妖精オジサンから話を聞いて納得。
農夫という仕事柄、一日の労働の中で一番沢山エネルギーを摂らなくてはならないのが昼食なんだと思います。
昼間っからステーキとか、すごい「ガッツリ」した食事をしてて、それを「ディナー」と呼んでるんですね。
だから夜は軽食程度で、「ティー」だ、と。
私は、英国のミドルクラスの殆どは、実際には「流動層」のミドルクラスで、本人の努力とか運次第でワーキングクラスにも転がればミドルクラスにもなれる、という層だと思ってます。
(「家柄」でミドルクラスになっているのではなく)
なので、そういう流動層でひょっとしたら、何かの拍子にワーキングクラスに属してたかもしれない人が、たまたま今はミドルクラスに属してるからと、ワーキングクラスを下に見るような感覚はちょっと面白いっていうか…
個人的には問題の本質は「公共の場でのマナー」なんだと思ってます。
それがちゃんと出来てるワーキングクラスと、出来てないミドルクラスでは、出来てるワーキングクラスが上、でしょう。
ただ、現実に「割合」としてワーキングクラス(のCHAV)のマナーが悪い確率が高いから、私はそういうのに遭遇したくないな、と思ってしまうけど、個人ベースでは↑の考えです。
ビルダーズティー用の紅茶、凄いですね!こんなのがあるんだ…
2008.11.10 Mon 09:07 URL [ Edit ]
- 守屋
ハマちゃんさん
>至福の時間だったことでしょうね!
お勧めです。是非!
友人が、夕食のことを「Tea」というたびに何度も聞きなおして、友人が慌てて判るように訂正してくれたこともありましたが、今では理解できます。
ディナーというと、いたずらに豪勢な食事と考えがちで「特別」な言葉と思ってしまいますが、生活に根ざした言葉なんだなと。
「公共の場でのマナー」は、どのクラスでも悪化していると感じます。僕は「躾」という漢字とその意味をイギリスに広めたいですよ。
ビルダーズ・ティー、入手したら報告します。
>至福の時間だったことでしょうね!
お勧めです。是非!
友人が、夕食のことを「Tea」というたびに何度も聞きなおして、友人が慌てて判るように訂正してくれたこともありましたが、今では理解できます。
ディナーというと、いたずらに豪勢な食事と考えがちで「特別」な言葉と思ってしまいますが、生活に根ざした言葉なんだなと。
「公共の場でのマナー」は、どのクラスでも悪化していると感じます。僕は「躾」という漢字とその意味をイギリスに広めたいですよ。
ビルダーズ・ティー、入手したら報告します。
- ま〜さん
久しぶりです。
階級と言えば90年代に作られたKeeing Up AppearancesというBBCのコメディがあります。中流にいる主人公が上流に上りつめたいと思い、主人公が上流ぶるおかしさを描いていますが、守屋さんは見たことありますか。
Lower Classの主人公の妹夫妻は他人は関係なく自分の生活に満足している風に描いています。
階級と言えば90年代に作られたKeeing Up AppearancesというBBCのコメディがあります。中流にいる主人公が上流に上りつめたいと思い、主人公が上流ぶるおかしさを描いていますが、守屋さんは見たことありますか。
Lower Classの主人公の妹夫妻は他人は関係なく自分の生活に満足している風に描いています。
2008.11.15 Sat 01:02 URL [ Edit ]
- 守屋
ま〜さん
こちらこそ、ご無沙汰しています。
ロンドンに来て以来、テレヴィを見ない生活を送っているので、見たことないです。
僕自身、以前と比べると物欲も減ってやりたいことが結構出来る今の状況は楽しいです。
こちらこそ、ご無沙汰しています。
ロンドンに来て以来、テレヴィを見ない生活を送っているので、見たことないです。
僕自身、以前と比べると物欲も減ってやりたいことが結構出来る今の状況は楽しいです。
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